その治らないニキビは金属アレルギーが原因かも？重症化しやすい理由はなに？

 

ニキビがたくさんできて一向に治らない。

生活習慣やスキンケアに問題がない場合の大量のニキビはアレルギーが関係していることがあります。

身近なアレルギーと言えば、花粉や小麦、猫アレルギーなどですね。

 

今あげた代表的なアレルギーにも該当しないのに、大量のニキビができてしまう場合は『金属アレルギー』の可能性があります。

アクセサリーなどの装飾品だけでなく、金属は身近ないろいろなものに含まれていて、知らず知らずのうちに触れたり体に中に取り入れてしまっています。

 

そのため自分では原因がつかめないニキビやかぶれなどの肌トラブルが発生してしまいます。

特にアレルギーが原因のニキビは一つや二つではなく大量にできることが多いのも特徴です。

 

 

最初にアレルギーのことを少しだけ

 

アレルギーとは体の免疫反応が過剰な状態のことを言います。

通常、体の中に入ってきたウィルスなどに対抗するために免疫という機能があります。

 

ではなぜ金属や花粉など体に害がないものにまで免疫が過剰に反応してしまうのかというと、免疫反応に異常が生じているためです。

免疫が異常を起こすため、本来は体を守ってくれるはずの機能が自分自身を傷つけてしまいます。

 

アレルギーは、I型〜Ⅴ型に分類され、金属アレルギーはⅣ型・遅延型と呼ばれるものに分類されます。

 

主な症状として金属アレルギーの場合は、ニキビなどの肌荒れ、花粉症の場合はくしゃみや鼻水などです。

アレルギーの症状でもひどい場合は、アナフィラキシーショックといい死に至る場合もあります。

 

アレルギーは生まれつき持っている場合と、後から発症する場合があります。

金属アレルギーも今まで金属を身につけてもなにも異常を起こしたことがないのに突然発症することがあります。

 

花粉症やエビなどのアレルギーである甲殻アレルギーも同様です。

ニキビなどの肌トラブルに思い当たることがない場合は、後から発症したアレルギーの可能性も考えてみましょう。

 

金属アレルギーになる原因

金属アレルギーは溶け出した金属が体内に入ってくることによりアレルギー反応起きます。

金属アレルギーを起こしやすい（溶け出しやすい）金属は、『銅』、『水銀』、『コバルト』、『スズ』、『ニッケル』『クロム』、『パラジウム』などです。

反対に金属アレルギーが起きにくい金属は、『チタン』、『ステンレス』、『金』、『銀』、『プラチナ』です。

 

チタンは最も金属アレルギーになりにくく、金は純金（24K）はなりにくいのですが、18金は75％が金で残りの25％には銅やニッケルが含まれているので金属アレルギーが起こることがあります。

プラチナも純プラチナ以外は他の金属が混ぜられています。

 

歯科治療での金属アレルギーとその対処法

 

歯科治療の保険適用の治療では、金属を用いた治療がされます。

純銀は柔らかいため、銀歯には他の金属が混ぜられています。

古い銀歯など金属が体にあることを忘れていると、金属アレルギーになっても気づかない人が多いのです。

 

金属アレルギーの場合は、銀歯など金属が使用されている部分をセラミックに変えることで症状を改善することができます。

保険適用外なので高価になりがちですが、審美性（見た目）や将来の金属アレルギーのリスクを考えると価値があると言えます。

 

 

化粧品の中に含まれる金属アレルギーとその対処法

 

化粧品や日焼け止めの中にもごくわずかに金属は含まれています。

主に、酸化鉄や酸化チタンなどが含まれており、通常はこれらの金属ではアレルギー反応は起きません。

 

しかし、微量に含まれるクロムやニッケルなどで肌トラブルが引き起こされることも考えられます。

日焼け止めなどはニキビ予防に必要なので使うのをやめるというような極端なことはしないようにしましょう。

 

化粧品や日焼け止めを使用しなかった場合に肌トラブルがおさまるなら可能性は高いでしょう。

その場合は成分をよく確認し、選ぶ必要があります。

 

敏感肌用の化粧品や日焼け止めなどを選ぶと肌にやさしい成分でできていることが多いです。

肌にやさしいスキンケアはニキビ予防にもプラスです。

 

ピアス・時計での金属アレルギーとその対処法

 

ピアスでの金属アレルギーは上の二つと違いわかりやすいです。

特にピアスホールを開けたばかりの状態は、体内に金属イオンが入り込みやすい時です。

 

ピアスでの金属アレルギーは全体の8割にも及ぶと言われています。

傷口に直接金属が触れるので金属アレルギーが発症しやすいと考えられています。

 

金属アレルギーの方がピアスをするためには、チタン製など金属アレルギーになりにくい種類のものを使用しましょう。

近頃ではチタン製の商品も数多く販売されており、デザインや価格で困ることもありません。

 

時計の本体、バンドなどが金属製であると金属アレルギーの人は肌トラブルを起こしてしまいます。

アレルギーの程度が軽い人は通常の状態だとなにも問題なく、汗をかいたときに症状が現れることもあります。

 

また、革製でもクロムなめしといって皮をなめすのにクロムを使用している場合はアレルギーの原因になります。

金属アレルギーの人は、時計本体がステンレス製、プラスチック製のもの、バンドはゴム製で尾錠はステンレス製のものを選びましょう。

 

食事での金属アレルギーとその対処法

一般的に食べる食品にも金属は含まれています。

亜鉛や銅、鉄、クロムなどはミネラルですので摂りすぎない限り問題はありませんので参考までに確認してみましょう。

亜鉛などはニキビ予防にもぜひ摂ってもらいたいミネラルです。

 

 

ニッケルを含む食品

豆類・・・すべて

木の実・・・すべて

穀類・・・玄米、そば、オートミール

野菜・・・ほうれん草、かぼちゃ、レタス、キャベツ

きのこ・・・マッシュルーム

海藻・・・すべて

魚介類・・・カキ、サケ、ニシン

香辛料・・・すべて

飲み物・・・紅茶、ココア、ワイン

菓子・・・チョコレート

 

コバルトを含む食品

豆類・・・すべて

木の実・・・すべて

野菜・・・キャベツ

きのこ・・・マッシュルーム

海藻・・・青海苔

肉類・・・レバー

魚介類・・・ホタテ

香辛料・・・すべて

飲み物・・・紅茶、ココア、コーヒー、ビール

菓子・・・チョコレート

 

クロムを含む食品

野菜・・・馬鈴薯、玉ねぎ

きのこ・・・マッシュルーム

海藻・・・昆布、アオサ

香辛料・・・すべて

飲み物・・・紅茶、ココア、ウーロン茶

菓子・・・チョコレート

乳類・・・パルメザンチーズ、チェダーチーズ

 

マンガンを含む食品

豆類・・・すべて

木の実・・・すべて

穀類・・・玄米、小麦

きのこ・・・しいたけ

海藻・・・のり

香辛料・・・すべて

飲み物・・・紅茶、日本茶

菓子・・・チョコレート

 

亜鉛を含む食品

豆類・・・すべて

木の実・・・すべて

穀類・・・玄米、小麦、小麦胚芽

野菜・・・ワラビ、パセリ、レンコン

きのこ・・・しいたけ

海藻・・・のり

肉類・・・レバー、牛肉

卵・・・卵黄

魚介類・・・カキ、カニ、タコ、干しタラ、貝

香辛料・・・すべて

飲み物・・・日本茶

菓子・・・チョコレート

 

銅を含む食品

豆類・・・すべて

木の実・・・すべて

きのこ・・・しいたけ

肉類・・・レバー

魚介類・・・カキ、シャコ

香辛料・・・すべて

飲み物・・・紅茶、日本茶

菓子・・・チョコレート

 

 

摂りすぎない限り問題ありませので参考までにしておきましょう。

 

金属アレルギーは治る？

 

一度金属アレルギーになってしまうと治すことは難しいと言えます。

免疫は体の重要なシステムですので、対処の方法としては金属に触れない、取り込まないことになります。

ですので金属アレルギーは予防をすることが大切です。

 

宝飾品は金属アレルギーになりにくい金属でできたものを身につけましょう。

特にニッケルなどでできた商品は避けましょう。

時計のバンドなど汗をかきやすいところでの金属は特に注意が必要です。

 

歯科治療ではセラミックなどの代替品に変えましょう。

食事に含まれる金属は微量なのであまり心配は要りませんが不安な方は医師に相談してみましょう。

 

ピアスを新たにあける場合は、ファーストピアスはチタン製のものを付けましょう。

 

アレルギーの有無の調べ方は？

 

確実にアレルギーの有無を調べるには病院などで検査をすることです。

金属アレルギーの場合は、パッチテスト用の試薬を皮膚に貼り付けてかぶれが起きるかどうかの確認を行います。

 

費用は保険適用なので3割負担で受けることができます。

検査する金属の数にもよりますが、検査自体は2,000〜3,000円ほどです。

 

病院に行く時間がない人は、通信販売で検査キットなどを保険適用外で購入し返送することで検査を受けることもできます。

 

金属アレルギー対策にはスキンケアも重要

 

金属アレルギーは接触から発症することが多く肌が弱っている時には注意が必要です。

毎日のスキンケアで肌の調子を整えておくことでバリア機能を高めておきましょう。

 

スキンケアは肌にやさしいものを使用しましょう。

私が毎日のスキンケアで使用しているのが、ニキビ専用洗顔石鹸『ノンエー』です。

 

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キメの細かい弾力のある泡が肌を傷つけることなく洗い上げてくれます。

 

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洗顔後から肌の乾燥を感じることがありません。

 

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ノンエーで肌の本来持っている力を上げていきましょう。

 

 

まとめ

金属アレルギーとニキビの関係を紹介しました。

金属アレルギーは大人になってから発症することも多いアレルギーです。

生活習慣やスキンケア、食事でニキビができる心当たりがないのにニキビができる場合はアレルギーを疑ってみてください。

また将来の金属アレルギーのリスクを減らすため、装飾品は素材にも気をつけてみてください。