皮膚科で処方されることの多い軟膏のリンデロンVG軟膏

薬局やドラッグストアで普通に購入することができず、医師の処方箋ないと購入することができません。

 

多くの人がリンデロンってニキビに効くの?と思ったことがあるのではないでしょうか?

私も発疹などでリンデロンを処方された時に、「ニキビにも効くんじゃ?」と思ったことがあります。

もちろん副作用などがあるので、処方された時の疾患にしか使ってはダメですよ!

 

今回は、皮膚科で処方される軟膏としてはメジャーなリンデロンの効果について詳しく紹介します!

 

リンデロンの特徴とニキビへの効果

 

まずはリンデロンがどんな軟膏かを知ると、肌に、ニキビに与える影響を理解することができます。

ここで紹介するリンデロンは正式名称がリンデロンVG軟膏といいます。

 

リンデロンには、ステロイドであるベタメタゾン、抗生物質の一種ゲンタマイシンが配合されています。

使ったことがある人はわかると思いますが、半透明の軟膏で、扱いやすくて刺激を感じることなく塗ることができます。

 

ベタメタゾンは抗炎症作用免疫抑制作用などが代表的な効果になります。

ステロイドは私たちの体の中の副腎皮質という臓器から毎日作られています。

ステロイドはスポーツ選手のドーピングなどで耳にすることがあるのでなんか怖いイメージがあるかもしれませんが、私たちの体は自分の体内でステロイドを日々作っています。

 

体の炎症反応が起こると通常はこのステロイドで抑えられていますが、それを人工的に作ったのがステロイド薬です。

抗炎症作用がニキビなどで炎症した肌を抑えてくれるということですね。

 

ニキビができている時の肌は、赤くなったり、痛かったりしますね。

これが炎症の症状にあたります。

炎症には他に熱を持ったりすることも含まれますが、ベタメタゾンはこれらを抑える効果があります。

 

免疫抑制作用とは、例えば花粉など本来は体に害は無いものでも体がくしゃみや鼻水など過剰に反応してしまう症状を抑える作用です。

アレルギー反応を抑える効果が免疫抑制作用です。

リンデロンは本来はニキビを抑える目的よりもこちらの目的で処方されることが多いようです。

 

ゲンタマイシンは殺菌作用のある抗生物質です。

免疫抑制作用で一時的に免疫力が落ちるため殺菌作用のある成分が含まれています。

 

リンデロンの成分を見ると一見、ニキビに効果があるように思えます。

しかし、日本皮膚科学会の尋常性ざ瘡(ニキビ)治療ガイドライン2017では以下のようにまとめられています。

 

痤瘡にステロイド外用を行った海外の RCT49)~51)に よると,ステロイド含有外用薬と基剤に統計学的有意 差はなく,ステロイド外用により皮疹が改善したとするエビデンスはない.したがって,ステロイド外用が痤瘡に有用とする根拠はない.ステロイド外用薬は, 一時的に炎症を止める効果が期待されるが,ステロイド外用薬が痤瘡を誘発することはよく知られており, 長期間のステロイド外用は,その他の副作用の点から 明らかに好ましくない.短期間の使用の可否について も十分なエビデンスの確立までは推奨できない.以上より,炎症性皮疹に,ステロイド外用を推奨し ない.

引用元:日本皮膚科学会ガイドライン

 

リンデロンなどのステロイド外用薬はニキビには使用をすすめられていないことになります。

炎症を抑える効果に変わりはないので、その時のニキビの状態次第では医師によってニキビにリンデロンを処方する医師もいます。

大切なことは、あくまでも専門である医師の判断に従うことですね。

 

リンデロンVG軟膏の副作用

 

リンデロンが病院で処方されるのには副作用があるからです。

医師の処方なしに購入できると、ニキビを治したいからとリンデロンを常用する人が出てきます。

 

リンデロンは軟膏の中でも強めの軟膏になります。

薬の強さが5群に分かれていて、もっとも強い1群(SG:ストロンゲスト)、もっとも弱い5群(W:ウィーク)のうち、リンデロンは3群(S:ストロング)に該当します。

そのため取り扱い、使用には注意をしなければいけません。

 

リンデロンにはステロイドが含まれています。

ステロイドは長期に使用すると皮膚が薄くなったりする副作用があります。

 

皮膚が薄くなると、赤ら顔のように顔が赤くなってしまいます。

皮膚の下の毛細血管などが透けて見えるようになるので顔が赤く見えるのです。

 

他には、悪心嘔吐めまいなどが副作用にあげられます。

副作用には様々な症状があり、ここにあげた以外にもありますので注意してください。

また使い続けることにより効き目が弱くなってくることもあります。

 

副作用が出た時には、すぐに使用を中止し処方された病院へ行き症状を伝えましょう。

 

リンデロンVG軟膏を塗った後に絆創膏を貼ると良いって本当?

 

リンデロンなど塗り薬を塗った後に「絆創膏を貼ると良い」というウワサを聞いたことはありませんか?

実際にどうなのかというと、早く良くなるというよりはリンデロン本来の効果が発揮されやすいと言った方が正しいかもしれません。

 

リンデロンを処方される時などに説明されるのですが、塗った後にガーゼを当ててズレ防止のネットや医療用のテープなどで固定されます。

リンデロンを塗っただけの状態だと、衣服が擦れたりするだけでリンデロンが落ちてしまいます。

 

そのため、リンデロンを塗った後に絆創膏などを貼ることは軟膏に含まれる成分が肌にしっかりと密着するので良い効果をもたらします。

ただし、リンデロンを塗るということは発疹やニキビなど肌が荒れている時だと思います。

 

絆創膏で肌を刺激してしまうのは良くありません。

肌に刺激を感じるようでしたら、なにも貼らずにリンデロンを塗って放置しましょう。

 

リンデロンなど薬に頼らなくてもいい肌になるためには

 

 

できることならリンデロンなどの薬に頼らないニキビの無い肌が一番ですよね。

もちろん、ニキビができた時には悪化する前に皮膚科で薬を処方したもらい早く治すことが大切です。

 

ニキビができないように予防するためには、毎日のスキンケアが重要です。

ニキビができないようにするためには、ニキビ専用のスキンケアを使うことです。

 

私がおすすめしているのが、ニキビ専用の洗顔石鹸ノンエーという商品です。

ニキビ専用に作られているスキンケアですので、ニキビ予防に特化した石鹸です。

 

汚れをしっかりと落とすことができて、うるおいまで与えてくれる石鹸です。

初めて使った時には、今までのスキンケアとは違った使用感を感じることができますよ。

ノンエーが気になった方はぜひ一度使ってみてくださいね!

まとめ

 

いかがでしたか?

リンデロンVG軟膏のニキビへの効果と副作用について詳しく紹介してみました。

 

リンデロンを含む薬は、ニキビの根本的な治療ではなく一時的におさめるものです。

根本的な原因を正さないと、またニキビができてしまいますしそうなるとリンデロンは長期間連続で使用できません。

ニキビができないような、生活習慣、スキンケアを実行し薬に頼らなくて良い肌にしていきましょう。

 

冒頭でも述べましたが、皮膚科で処方された時の疾病にしかリンデロンは使用できません。

薬の流用は思わぬ副作用を招く危険性があります。

ニキビにリンデロンを使用したい時は改めて皮膚科を受診し処方してもらうようにしましょう。

 

大人ニキビに悩むすべての方にまずは使ってみて!

 

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