かゆみや虫刺されに効くとして有名なムヒ。
夏場にはよく利用している人も多いのではないでしょうか。
このムヒが「ニキビに効く」や「ニキビ跡が薄くなる」などのウワサがあります。
しかし、ムヒはかゆみ止めや虫刺されに使うものですのではたしてニキビに対して効果あるのでしょうか。
ムヒの効能と、成分から見るニキビへの効果
ムヒの効能は、かゆみ、虫刺され、皮膚炎、かぶれ、じんましん、しっしん、しもやけ、あせもに対してです。
効能の中にニキビは含まれていません。
製造元もあくまでも虫刺されなどのかゆみ、かぶれへの使用を想定していてニキビへの使用を想定していないということです。
ニキビに対してムヒを使うのはあくまでも自己責任ということになります。
それなのにムヒをニキビに使用して効果を感じる人がいるのにはムヒに含まれる成分がポイントになります。
ムヒの成分の中でニキビに有効な成分
ムヒの成分でニキビに効果があるものは、デキサメタゾン酢酸エステル、グリチルレチン酸、イソプロピルメチルフェノールです。
デキサメタゾン酢酸エステルのはたらきは、かゆみや腫れ、赤みの元となる炎症を抑えます。
ステロイドの一種ですので効果は高い成分です。
肌の炎症を抑えるという目的は同じですので、ニキビで炎症した肌を鎮めることはできます。
グリチルレチン酸は甘草由来の成分でかぶれや炎症を鎮める抗炎症作用があります。
古くから薬用の植物として用いられていて、グリチルリチン酸2K(グリチルリチン酸ジカリウム)など他の誘導体と同じ作用があります。
生薬由来の成分ですのでステロイドよりは安心して使用できますね。
イソプロピルメチルフェノールは主に殺菌作用があります。
軟膏や消毒薬、ワキガ用のクリームなどにも配合されています。
ニキビができた時に塗る市販のクリームにも含まれているので、ニキビには有効な成分です。
ムヒをニキビへ使うデメリット
ムヒには確かにニキビへ有効な成分が含まれていますが、やはりニキビへ使用するにはデメリットがあります。
ニキビへの使用となると、顔を中心に使うことになると思います。
顔への使用は目に入るリスクがあげられます。
またステロイドが含まれているので安易に使用をすると、副作用のリスクもあります。
長期間ステロイドを使用すると皮膚が薄くなり、赤ら顔のような症状が現れます。
ちなみに液体ムヒS2aの説明書にも、顔には2週間以内、それ以外の部位は4週間以内を目安にしてくださいとの記述がされています。
デメリットを考慮しつつそれでもニキビにムヒを使用するメリットがあるかというと、ありません。
ニキビができて焦って治したいと気持ちは理解できます。
しかし、ムヒは第2類医薬品でもありますので、用法、用量を守り効能にある目的外の使用は避けましょう。
特に肌が弱い人はムヒなどの刺激のあるものはやめておいた方が良いでしょう。
グリチルリチン酸ジカリウムが含まれたスキンケア
ニキビへムヒを使用するのはおすすめしませんが、ムヒの中に含まれる成分はニキビへ有効な成分があります。
その中でも、甘草由来のグリチルリチン酸ジカリウムはニキビ対策をするスキンケアには重要です。
植物由来なので安心して使用できるので、敏感肌など肌が弱い人にもおすすめです。
グリチルリチン酸ジカリウムが含まれているスキンケアで私が使用しているのが、ニキビ専用洗顔石鹸『ノンエー』です。
ノンエーは肌に刺激となるような成分が入っておらず、とてもやさしい使用感です。
泡立ちもモチモチで肌を包み込むように洗うことができます。
ニキビ予防のための成分はグリチルリチン酸ジカリウムだけではありません。
『ヒアルロン酸』や『リピジュア』、『ローヤルゼリー』といった洗顔後の肌のことまで考えられて作られています。
洗顔後なのに肌がつっぱらずしっとりと保湿されるスキンケアです。
肌にやさしく、ニキビ予防ができるスキンケア、『ノンエー』
今までのスキンケアに満足されていない方はぜひ一度使ってみてくださいね。
まとめ
ムヒはニキビへ効果があるのかということを成分から紹介しました。
成分だけを見れば、ニキビへの効果も期待できますが、やはりステロイドは安易に使用をおすすめできるものではありません。
ムヒがニキビへ効果があると広まっていったのは、かゆみのあるニキビにムヒを塗りニキビが治ったという成功体験者のツイッター発信などが要因です。
治る人もいれば、治らない人もいるなど人それぞれです。
リスクをとってムヒを使用するくらいなら、私はニキビは皮膚科の受診や市販のニキビ治療薬で治します。
そして、日頃からの生活習慣やノンエーなどスキンケアでニキビができにくい生活を心がけるのが一番です。