市販されている90%以上のスキンケア商品に含まれている『グリセリン』
スキンケアの成分表を見ても、二番目か三番目には記載がされています。
最近ではグリセリンフリー(グルテンフリーではありませんよ)というグリセリンが含まれないスキンケア商品もあります。
そういった商品では、『グリセリンが含まれている=悪いもの・ニキビができる』というような扱いがされています。
さて、それは果たして事実なのでしょうか?
グリセリンのニキビ対策効果
グリセリンとは古くから保湿剤として使用されてきた無色透明な成分です。
肌にうるおいを与えてしっとりとした感触にします。
保湿力がグリセリンの持つ最大のニキビ対策効果です。
かさつきや粉ふきなど乾燥に悩む場合には軽減させるために役立ちます。
肌の乾燥はバリア機能の低下や皮脂の過剰分泌につながり、ニキビなど様々な肌トラブルの原因です。
グリセリンは乾燥に悩む人にとっては手に入れやすくポピュラーです。
元々、人の肌にある成分だからこそほとんどのスキンケア商品に含まれています。
資生堂の研究では、グリセリンはヒアルロン酸と組み合わさると角質層が柔軟化し保湿作用がアップするとの報告があります。
相乗効果でより肌には欠かせないものになります。
グリセリンは甘みを持つ成分なので食品添加物としてや、柔軟剤などにも含まれています。
口に入れる食品添加物と使用されているので安全性は高いとされています。
グリセリンのデメリット
グリセリンは肌に元々ある成分ですが、人によってはグリセリンが肌に合わないこともあります。
グリセリンフリーという言葉が出てきたのもそのためです。
グリセリンに限らず、成分一つ一つはすべての人に良い効果をもたらすとは限りません。
体質によっては合わないこともあります。
グリセリン自体は赤ちゃんの肌にも使える成分とされています。
スキンケアでグリセリンフリーを実践していても、グリセリンは食べ物などにも含まれているので完全に遮断することは難しいです。
というよりも、肌に元々持っている成分なので完全には遮断できません。
ニキビなどの肌荒れがグリセリンが原因かと思ったら実は違っていたということもよくあります。
グリセリンはニキビの原因とされるアクネ菌を増殖させやすいとも言われます。
これは、サティス製薬の研究結果なのですが、比較された成分がグリセリンよりも保湿性が低いものばかりでした。
グリセリンの保湿効果はそのデメリットを補って余りあるほどです。
グリセリンは肌の常在菌たちにとって刺激のない安全な成分とも言えます。
元々肌に持っている成分なので、肌の菌と相性が良いのは当然ですね。
グリセリンフリーのデメリット
スキンケアからグリセリンを使用しない、グリセリンフリーを実践しても効果があるとは限りません。
グリセリンフリーを実践した結果、肌に悪影響をもたらすこともあります。
例えば、最初の数日はなにも問題を感じません。
しかし、わずか数日で肌が乾燥しバリバリの状態となってしまいます。
この状態の肌はうるおいが失われ、ニキビなどの肌荒れに注意が必要です。
たった数百円のスキンケアにさえ含まれているグリセリンですが、いかに優れた成分であるかということを思い知ることになります。
もし、体質でグリセリンが肌に合わないという場合は、いきなりスパッとやめるのではなく徐々にグリセリンの使用を減らしていきましょう。
グリセリンと濃グリセリンの違いはなに?
スキンケア商品の成分を確認すると、グリセリンではなく濃グリセリンと表記されています。
グリセリンと濃グリセリンの違いは濃度であり、決して濃グリセリンの方が優れていいるというわけではありません。
通常のグリセリンの濃度が約84〜87%くらいですが、濃グリセリンは95%以上になります。
濃グリセリンとして商品になるものは、98〜99%くらいの濃度で販売されています。
通常のグリセリンは、濃グリセリンを精製水で薄めています。
スキンケア商品では様々な成分が混ざり希釈されるためグリセリン、濃グリセリンどちらでも大きな違いはありません。
グリセリン✖️ヒアルロン酸でニキビを防ぐ
乾燥肌の人のニキビも、脂性肌の人のニキビも元をたどると肌の保湿不足が原因の一つです。
スキンケアで肌の乾燥を防ぎましょう!
『グリセリンとヒアルロン酸』
肌に元々存在する保湿成分の相乗効果で肌の乾燥を防ぎます。
しかし、ニキビ予防にはそれだけでは足りません。
ニキビ予防に必要なのは、保湿力だけではなく汚れを落とす力も必要です。
洗浄力と保湿力、どちらも高い効果があるのが、ニキビ専用洗顔石鹸『ノンエー』です。
ノンエーにはヒアルロン酸とグリセリンどちらも含まれていますので、グリセリンフリーを実践したい方には不向きです。
そのほかに、『リピジュア』や『ローヤルゼリー』といった保湿成分もプラスされています。
洗顔から肌の調子を整えてくれるので、ニキビ予防がしっかりとできます。
しかも、ノンエーは赤ちゃんの肌にも使えるやさしいスキンケアです。
今までのスキンケアで満足できていない人はぜひ一度使ってみてくださいね!
まとめ
スキンケアに含まれる保湿成分の代表とも言えるグリセリンを紹介しました。
スキンケアだけでなく、食品添加物としても万能な成分です。
もしグリセリンフリーを実践しようと思った方は肌の乾燥には十分に気をつけてください。
グリセリンを絶つことができても肌が乾燥してしまっては元も子もありません。
自分に合ったスキンケアをぜひ見つけてくださいね。