私たち人間の体は約60%〜70%は水分でできています。
水分だけあれば食料がなくても数日は生きていられるほど体にとって水分は大切なものです。
しかし、普段飲んでいる飲み物の中にニキビの原因になる飲み物や肌に悪い飲み物があります。
今回はニキビにつながる飲み物、逆にニキビ対策になる飲み物を紹介します。
目次
飲み物の中には肌に悪いものもある
飲み物は食べ物と同様、人の体内に入るものです。
そのため、体に悪い飲み物を飲めば当たり前ですが体に影響が出ます。
飲み物の中には肌に悪いものもあるので、飲み物が原因でニキビができたりすでにできていたニキビが悪化することもあります。
体に良い食材を選ぶのと同じように飲み物も体に良いものを選ぶ必要があります。
ちなみに水分自体は皮膚にとって非常に重要です。
水分は血液をサラサラにして肌へ栄養を運ぶ役割があり、それによって肌の乾燥を防いだり、新陳代謝を促したりする力があります。
そのため、水分不足に陥ると肌の健康が悪くなりニキビができやすい状態になるのです。
肌に悪い飲み物を避け、肌に良い飲み物ばかりを飲めばその成分と水分の両方が肌の健康を促進してくれるので、ニキビ対策はもちろん美肌効果が期待できます。
カフェインを多く含む飲み物
カフェインを多く含む飲み物はコーヒーやエナジードリンクが代表的です。
また、エナジードリンクは製品によってカフェイン含有量に大きな差が出ます。
カフェイン飲料は血行を良くしてくれる反面飲みすぎるとニキビに悪く、その理由は利尿作用があるからです。
カフェイン飲料を飲むとトイレに行く回数が増え、水溶性のビタミンCが多く排出されてしまいます。
ビタミンCは肌に存在する線維芽細胞の働きをサポートする作用があります。
この細胞は、肌にうるおいやハリを与えるヒアルロン酸やコラーゲン、エラスチンを生成する働きがあるので、ビタミンCが体内に十分にないと肌の調子が悪くなるのです。
またトイレに行く回数が増えるとビタミンCだけでなく、他のビタミンやミネラルも多く排泄されてしまいます。
それらの中には肌の健康を促進する栄養素があるため、カフェインを含む飲み物は摂りすぎるとよくないのです。
カフェインを含んでいるからといって絶対に飲んではならないというわけではありません。
一日に飲む量を減らすなどしてカフェイン摂取量を調整した方がニキビ対策になります。
糖分を含む飲み物
糖分を含む飲み物もニキビに悪いです。
炭酸飲料や果汁100%のジュースには大量の砂糖、果糖が含まれています。
その他にも、チューハイ、砂糖入りのコーヒーなどです。
炭酸飲料は炭酸で甘みが弱く感じるため、大量の砂糖が入れられるのです。
炭酸が抜けたものを飲んだことある方はかなり強い甘さを感じたことがあると思います。
炭酸飲料500ml、果汁100%ジュース500mlを一日に1本飲めば一日の糖分の摂取目安量を軽く超えてしまいます。
また糖分は食事でも炭水化物などから摂取します。
それに加えて飲み物でも糖分を摂取すると、一日の糖分摂取量が多くなりやすくなるため、余計に肌やニキビに悪いのです。
糖分は体内でグルコースという物質になりますが、この物質はコラーゲンなどを破壊する性質があるため肌の調子を狂わせてしまいます。
アルコールを含む飲み物
アルコールが入った飲み物、つまりお酒もニキビに悪い特徴があります。
過度なアルコールは肝臓に負担をかけますが、肝臓は肌の健康と密接に関わっています。
そのため、アルコールで肝臓が弱ると、ニキビができやすくなるわけです。
またアルコールにも利尿作用があります。
利尿作用は肌に良い成分も悪い成分も体内から排出してしまうので、カフェインと同様アルコールはその点でも肌やニキビに悪いです。
それからお酒によってはカフェインや糖質を含むものもあります。
その場合、アルコールと二重で肌・ニキビに悪影響を与えるので、より注意が必要です。
肌やニキビに良い飲み物は?
豆乳
豆乳にはタンパク質やビタミンB群やビタミンEが豊富な飲み物です。
また豆乳には女性ホルモンの一種である「エストロゲン」と似た作用をする「イソフラボン」が含まれています。
男性より女性の方が肌に滑らかさやハリがあるのはこのエストロゲンの作用によるものですが豆乳を飲むことによって似た効果を得ることができます。
男性ホルモンは皮脂の分泌を促してしまうので豆乳で女性ホルモンを活性化させましょう。
豆乳に含まれるビタミンEは肌の新陳代謝を促進する作用があるため、ニキビを予防したり、治すのを早めたりすることが期待できます。
野菜ジュース
野菜ジュースも肌やニキビに良い飲み物の1つです。
理由は野菜に含まれるビタミンが豊富だからです。
ジュースに加工されることで多少ビタミンが失われてしまいますがそれでも十分にビタミンを摂ることができます。
特にビタミンA、Cの摂取が期待できます。
またトマトジュースはトマトに含まれる美肌成分のリコピンが摂れるので、ますます肌やニキビに良いです。
ただし、野菜ジュースには糖分が多いものもあります。
ビタミンが多く摂れても糖分も多く摂っていたらあまり意味がないので、成分はよく確認しましょう。
お茶
お茶はカフェインを含むものが多いですが、肌に良い成分も含んでいるため、カフェイン含有量がそれほど多くなければむしろ肌に良い飲み物といえます。
緑茶なら抗酸化作用(肌の酸化を防ぐ作用)のあるカテキン、美肌づくりに必須のビタミンC、肌の新陳代謝を促すビタミンEを摂取できます。
緑茶は緑茶でも煎茶やほうじ茶、玄米茶などはカフェイン含有量がそれほど多くないので、肌トラブルが心配な人でも安心して飲めます。
また凍頂(とうちょう)ウーロン茶も肌やニキビに良いお茶です。
これは台湾のウーロン茶であり、ビタミンCやポリフェノールが豊富な特徴があります。
ちなみに普通のウーロン茶にはビタミンCは含まれていないので、間違えないようにしてください。
ハトムギ茶にはターンオーバーを整えてくれる効果があるのでお茶で美肌を目指すなら一番おすすめです。
美容ドリンク
コンビニやドラッグストアなどで多数の種類がある美容ドリンク。
ビタミンB群やビタミンC、コラーゲンやヒアルロン酸といった肌にうれしい効果を含んだ商品が並びます。
美容ドリンクは肌に良いものが厳選されて配合されているので肌には良いです。
気をつけていただきたいのが、ビタミンB群などの過剰摂取です。
ビタミンCは水溶性ビタミンといわれ摂取のしすぎでも排出されますがビタミンB群は排出されないのでサプリメントなどでも摂っている方は過剰摂取にならないようにしましょう。
また肌に良いからと一日に2本も3本も飲むことは糖分なども含まれていることから、かえって良くないので摂取の目安量を守りましょう。
十分な水分補給は体の内側からの乾燥対策、体の外側からの乾燥対策は?
まとめ
肌に悪い飲み物と、良い飲み物を紹介しました。
水分補給は毎日行うものだからこそ食べ物と同じように肌に良い飲み物を選ぶことが大切です。
炭酸飲料やアルコールは糖分の過剰摂取になり体内のビタミンも消費してしまいます。
いきなりすべてをやめてしまうとストレスを感じて逆にニキビの原因になってしまいます。
少しずつ減らして、水やお茶に置き換えていくことで徐々に慣らしていきましょう。