『酒は百薬の長』とも言われ、お酒に含まれるアルコールは適量なら体に良いとされてきました。
仕事の付き合いで飲むことも多いと思いますが、最近の研究ではお酒は飲む量に比例して健康を損なうとの結果も出ています。
昔の統計では、お酒で体を悪くし飲めなくなった人をお酒を飲まない人に分類していたというお粗末なものでした。
アルコールを含むお酒は体に負担をかけてニキビの原因にもなります。
ですが、お酒のおかけでコミュニケーションが取れたりストレスが発散できたりプラスの面も多くあります。
今回はアルコールが肌に与える影響を詳しくまとめてみました。
目次
アルコールがニキビの原因になる直接的な理由
アルコールがニキビにつながるのには以下の理由があげられます。
アルコールの利用作用で体内が脱水状態となる
利尿作用とは、腎臓に働きかけて尿の生成を促す作用のことをいいます。
アルコールの他にはカフェインなどにも利尿作用があります。
お酒には利尿作用があるため尿の回数が増えます。
お酒を飲んで水分をとっているつもりでも、排尿により脱水傾向になります。
体内が脱水傾向になると肌の水分も失われるため、乾燥してしまいます。
肌が乾燥すると、肌を守るために皮脂の分泌が活発になってしまいニキビができやすい状態となってしまいます。
アルコールの代謝のためにビタミンB群が消費されてしまう
アルコールの代謝にはビタミンB群が消費されます。
ビタミンB2やB6には皮膚や粘膜の健康を保つために必要なビタミンです。
アルコールの代謝に使用されると肌に使われる分が不足してしまいます。
アルコールの多量摂取は肌荒れにつながってしまいます。
糖分=糖質が多い
お酒は糖分が高く、カロリーも清涼飲料水よりは低いですが高めです。
糖分=糖質をエネルギーに変換する際にもビタミンB群が消費されます。
糖分の分解にビタミンが使われ、肌に使われる分が不足します。
さらに分解しきれない糖質は肥満の原因にもなります。
脂肪に合成されると皮脂の分泌量も増えるのでニキビの原因になります。
お酒を飲む時に、焼酎などの蒸留酒と分類されるものはアルコール度数は高いですが糖質の摂取は抑えることができます。
・ウィスキー ・ブランデー
・ウォッカ ・ジン ・ラム ・テキーラ
肝臓がアルコールの分解で忙しくなる
お酒のアルコールを分解するのは肝臓です。
肝臓には、主に3つ重要な役割があります。
1. タンパクの合成と貯蔵
2. 有害物質の解毒と分解
3. 消化などに使われる胆汁の合成
アルコールは有害物質ですので分解するために肝臓がフル回転してしまうと、他の毒素の解毒と分解が追いつかなくなります。
ニキビができるだけですめば良いもので肝機能の低下は体にとって大きな負担となってしまいます。
また肝臓は沈黙の臓器とも言われ、悪くなって初めて気付くことが多い臓器です。
腎臓や肺と違い一つしかないので日頃からいたわることが大切です。
血行が良くなりニキビが悪化する
アルコールの作用として血行が良くなることがあげられますが、ニキビにとって良いことばかりではありません。
特にニキビが炎症した、『赤ニキビ』の場合は血行が良くなることによって悪化することがあります。
また普段は目立っていなかったニキビが血行が良くなったことによって目立つようにもなります。
睡眠の質が悪くなる
「お酒を飲まないと寝れない」とアルコールを睡眠薬代わりに使っていませんか?
しかし、実際にはお酒を飲むことによって睡眠の質は下がります。
アルコールには鎮静や催眠の作用があるので、アルコールで酔うことにより寝つきが良くなるのは事実です。
しかし、睡眠中に徐々に酔いが覚めるにつれて睡眠が浅くなり睡眠の質を悪化させてしまうのです。
またアルコールの利尿作用により、夜中にトイレのために目が覚めることもあります。
睡眠の質が下がると、肌が成長するためのホルモンの分泌が悪くなります。
角質のターンオーバーも乱れてしまい、毛穴が詰まりやすくなりニキビの原因になります。
アルコールだけじゃないニキビつながる習慣
お酒とともに普段の習慣もニキビの原因になってしまいます。
アルコールが直接的な原因とすれば、こちらは間接的な原因といえます。
それは『おつまみ』にあります。
おつまみは、脂質や糖質、塩分が高めなものが多く肌にとって良いものではありません。
ちゃんとした夕食を食べずに、お酒とおつまみが夕食という方は肌に必要な栄養素が足りていません。
おつまみは、アーモンドやピーナッツ、枝豆がおすすめです。
アーモンドやピーナッツにはビタミンEが含まれているので抗酸化作用があります。
ただし、ナッツ類はカロリーが高めなので、一日20粒程度にとどめましょう。
アルコールの適量とは?
では、「どのくらいのアルコールが適量なの?」と思われるでしょう。
厚生労働省が推進している国民健康づくり運動『健康日本21』に『節度ある適度な飲酒』というものがあります。
それによると、一日平均純アルコールが20gとされています。
飲酒を勧めているわけではありませんので注意してください。
・焼酎・・・・0.6合(度数25度 110ml 純アルコール36g)
・日本酒・・・1合(度数15度 180ml 純アルコール22g)
・ウィスキー・・・ダブル1杯(度数43度 60ml 純アルコール20g)
・ワイン・・・1杯(度数12度 120ml 純アルコール12g)
一日に飲めるお酒は意外と少ないことがわかります。
今飲み過ぎている方は飲酒量をいきなり減らさずに、少しずつ減らしていきましょう。
一週間のうち、二日ほどは休肝日をもうけ肝臓を休めてあげることも必要です。
先ほども言いましたが、肝臓は一つしかありませんよ。
酔ってスキンケアがおろそかになってニキビができる
飲み会などお風呂に入ってスキンケアをする前にお酒を飲むこともあると思います。
酔って帰ると、お風呂もスキンケアもめんどくさく感じてしまいますよね。
洗顔はニキビ予防の基本ですので酔っている時でもしっかりと行なってもらいたいです。
洗顔を素早く終わらせるためにも、泡立ちが良い洗顔料がおすすめです。
私が普段使っているのは、ニキビ専用洗顔石鹸『ノンエー』という石鹸です。
誰でも簡単にモチモチの泡が作れるので、さっと洗うだけで毛穴の中もキレイになります。
酔って頭がボーッとしていても大丈夫です!
ヒアルロン酸やリピジュアが含まれているので洗い上がりは肌がしっとりとうるおいが残ります。
スキンケアがおろそかになりがちな時はノンエーでサッと洗顔しましょう!
まとめ
お酒に含まれるアルコールとニキビの関係をまとめてみました。
お酒を簡単にスパッとやめられれば理想ですが、
ニキビ対策のためとアルコールをすべて絶つというのはストレスにより逆に体には悪いこともあります。
お酒も適量なら上手く付き合っていけるものですので、注意するべきところを確認しましょう。
2. おつまみで食事のバランスを崩さない
3. 飲んだ後でもスキンケアなどはきちんとして寝る
4. 休肝日をつくる
適切な飲酒でアルコールがニキビの原因にならないようにしましょう。