気温も高くなって衣服も薄着になってきた時に気になってしまう二の腕のニキビ。
薄着の季節が来る前になんとかしたい、そもそも二の腕ニキビをなくしたい。
男性のたくましい二の腕もニキビでブツブツがあれば台無しです。
二の腕のニキビに悩むに今回は二の腕のニキビの原因と対策を紹介したいと思います。
また、ニキビだと思っていたものが実はニキビと違った皮膚疾患という可能性もあります。
目次
二の腕のニキビの原因一覧
まず本来『ニキビ』と呼ばれるできものは『尋常性ざ瘡』と呼ばれる皮膚の疾患です。
これ以外のできものは本当はニキビと呼びません。
ニキビは皮脂が分泌される毛穴(脂腺性毛包:しせんせいもうほう)に皮脂が詰まることが原因で起こるものです。
最初は白いニキビができるのですが、そこからアクネ菌が増殖することで悪化し、赤いニキビへと変化していきます。
ただし、二の腕には脂腺性毛包がそれほどありません。
二の腕がベタベタするという方はほとんどいないと思います。
そのため、二の腕は顔などの脂腺性毛包が多い部位と比べると、ニキビができること自体が稀です。
なのになぜ二の腕にニキビができてしまうのかというと、いくつか原因があげられます。
汗によって不衛生になっている
冬場はあまり汗をかくことがありませんが、室内が暑かったり、電車やバスなどに乗り遅れないために走ったりした時に汗をかき不衛生になってしまいます。
服を何枚も着ているとそれだけ風通しも悪いので蒸れてしまいます。
そのため普段はできにくい二の腕にニキビができてしまうのです。
肌着が肌にあっていない
肌着があっていないと肌がストレスを感じてしまい二の腕にニキビができてしまいます。
化学繊維やウールなどのチクチクした衣類は人によっては合わなかったり肌に刺激を与えてしまいます。
紫外線を浴びている
二の腕に紫外線があたるのはすでに薄着の季節ですが、紫外線は肌にとってダメージを与えてしまうことは知っていると思います。
紫外線は年中降り注いでいます。
真夏だけ紫外線に気をつけるだけでは紫外線の悪影響を受けてしまいます。
肌の水分が奪われ、もともと持っているバリア機能(乾燥や刺激から皮膚を守る機能)も落ちてしまいます。
保湿できていない
顔は化粧水で保湿するのに二の腕や体は保湿しないのはニキビの原因になります。
二の腕も保湿が足りず乾燥してしまえば顔と同じようにニキビができます。
二の腕のニキビの対処法は?
二の腕を健康、清潔に保つ
二の腕の皮膚の健康が損なわれていると、ニキビができやすいです。
そのため、二の腕の皮膚の清潔さを保つこと、健康を促進させることが基本的なニキビの対処法になります。
清潔さを保つためには、汗をかいた後にそのままにしておかない。
着替えることができるのなら着替え、汗拭きシートなどを利用できる環境があるなら汚れと汗を拭いてしまいましょう。
保湿を怠らない
皮膚の健康を促進させるにはどうしたらいいかというと、最も重要なのは保湿です。
皮膚は一定の水分がなければバリア機能(乾燥や刺激から皮膚を守る機能)がうまく働かなくなるので、水分が不足するとニキビなどの肌トラブルが起こりやすくなります。
皮膚は水分を保持する機能はありますが、自ら水分を生み出す機能はありません。
そのため、こまめに水分補給をしたり、直接保湿液を二の腕に塗ったりすることで、皮膚に十分な水分を与えてあげる必要があるのです。
スキンケアを使う時は最初に皮膚に水分を与えるものを塗り、その後に油分を与えるものを塗ると保湿効果がしっかり出ます。
紫外線対策をする
紫外線は皮膚にダメージを与えるため、日なたを避けたり、日焼け止めをしたりして避けるべきです。
二の腕への紫外線については、袖が長めの服を選ぶことで簡単にブロックできます。
物理的な刺激を避ける
たとえば、痒くても掻かないこと、身体を洗う(拭く)時に強くこすらないことです。
髪の毛やウールなど服の繊維が二の腕に直接当たらないようにすることなどが重要です。
生活習慣・ストレスの改善も二の腕のニキビの対処法として有効
皮膚の健康は生活習慣・ストレスによっても影響します。
まずは食事、睡眠、運動の生活習慣を改善することから始めるといいでしょう。
この3つは特に体への影響が大きく、ストレス軽減にも関わっています。
食事
食事は栄養のバランスが肝心です。
糖質や脂質がニキビの原因になるといわれていますが、それは食べ過ぎた場合です。
糖質も脂質も体にとっては必要な栄養素です。
タンパク質やビタミン、食物繊維と併せてバランスを考えて摂取することでニキビ対策になります。
特に不足しがちなのは、タンパク質ビタミンです。
肉や魚、大豆製品からタンパク質は摂ることができます。
ビタミンは野菜に多く含まれ、緑黄色野菜に加え、トマトなどが肌に良いです。
睡眠
睡眠は普段寝不足を感じない程度の時間をとり、睡眠の質を考えましょう。
人の体は寝溜めをすることはできません。
休日にたくさん寝るから平日は夜更かししてもいいということにはなりません。
毎日しっかりと睡眠をとりましょう。
運動
運動は軽く汗をかく程度の激しさで行うのが適切です。
ニキビ対策のためには、ランニングやウォーキングなどの酸素を消費する有酸素運動が効果的です。
ベンチプレスなども筋肉量を増やし体の代謝を上げるという点では効果はありますので、有酸素運動と無酸素運動をバランスよく行いましょう。
その他
お酒の量を減らしたり、禁煙にチャレンジしたりすることも有効な二の腕のニキビの対処になります。
ただ嗜好品をなくすのは辛い人もいるので、無理に控える必要はありません。
それからストレスの改善ですが、ストレス自体を避けるのと、すでに受けたストレスを発散することの両方を意識するといいでしょう。
二の腕ニキビの対処法
ニキビ(尋常性ざ瘡)の対処法は、なるべくニキビ部分を触らないようにし刺激のないスキンケアを使いましょう。
普段体をメッシュタオルやスポンジなどで洗っている方は、こすってしまうと刺激を与え余計に悪化してしまいます。
泡立ちの良い石鹸などで十分に泡立たせ泡で洗うことを意識してみてください。
私が普段顔に使っているニキビ専用洗顔石鹸『ノンエー』は刺激を感じることなく使うことができます。
顔のニキビ対策だけでなく、背中、二の腕など全身のニキビ対策にも使用することができます。
ノンエーなら汚れはしっかりと落とせるのに洗い上がりはしっとりして乾燥しません。
秘密はノンエーに含まれている、『リピジュア』や『ヒアルロン酸』です。
元々私たち人間が肌に持っている保湿成分ですので安心して使うことができます。
いつまでも治らない場合は皮膚科に行くことも検討してください。
病院に行く気にならない人もいるかもしれませんが、尋常性ざ瘡は皮膚の病気なので油断しない方がいいです。
最近は保険適用で治療できるようになっています。
またニキビ部分は絶対に潰してはいけません。
潰すと膿が出て一見治ったように思うかもしれませんが、皮膚が大きなダメージを負います。
さらに雑菌が入り込み、ニキビの再発のリスクとニキビ跡になるリスクが高まります。
ニキビ以外の二の腕の皮膚疾患
たとえば『汗疹:あせも』があります。
汗疹は汗が汗管に詰まることが原因で発症します。
放っておけば自然に治りますが、かゆみを感じやすいので、掻いて雑菌が入り、悪化することもあります。
それから『毛包炎:もうほうえん』も二の腕にできることが多いニキビです。
毛包炎は皮膚に最初からいる菌が増殖して毛穴に炎症を起こすもので、アクネ菌が増殖して発症する赤いニキビもこの一種となります。
ニキビと症状が似ているのでニキビと思ってセルフケアをしてしまう人が多数です。
アクネ菌以外にも、マラセチアやブドウ球菌など、炎症の原因となる菌は色々あります。
毛包炎の対処法は尋常性ざ瘡と同様、なるべく触らずに、症状がひどい場合は皮膚科にかかることです。
他にも『毛孔性苔癬:もうこうせいたいせん』という毛穴に角質が詰まってできるニキビも二の腕にできます。
しかし、20代以下の年齢の人が発症するものなので、30代男性はあまり気にする必要はありません。
まとめ
二の腕のニキビの原因と対策、ニキビ以外の皮膚疾患について紹介しました。
顔と同様、二の腕も人の目につくのでブツブツしていたり赤くなったりしていたら恥ずかしいですよね。
普段人目につかないのでついケアを怠ってしまいがちですが、一度できると再発したりするので厄介です。
ニキビができないように普段のケア、ニキビができてしまった後のケアをしっかりと行いキレイな二の腕を出しましょう。