誰の顔にも必ずと言って良いほどダニが住み着いていて顔ダニと言われています。
顔ダニは一種類ではなく、複数のダニが住み着いています。
布団やペットに住み着くダニとはまた違った種類のダニになります。
ダニと聞くとおぞましく、体がかゆくなってきますが顔ダニについてはあまり知られていません。
通常のニキビは『尋常性ざ瘡』と呼ばれますが、顔ダニによるニキビは『毛包虫性ざ瘡』と呼ばれて分かれています。
顔ダニとニキビの関係も紹介します!
目次
顔ダニの種類
顔に住み着くダニは主に二種類います。
ニキビダニ
ニキビ+ダニの通称を持っているのでなんだか怖ろしいもののように感じますね。
学名は『デモデクスフォリキュロラム』と呼ばれ、群れで行動するダニです。
顔の毛穴に潜んでいて、手足などにはあまり見られません。
主に皮脂腺から分泌される皮脂とスキンケアに含まれる油分をエサにして活動しています。
コニキダニ
顔の皮脂腺の中に住んでいていて単独で行動しています。
学名は『デモデクスブレビス』と呼ばれます。
ニキビダニと同様に皮脂をエサとしています。
顔ダニがいるとどうなる?
生まれたての赤ちゃん以外は健康な肌の人にも顔ダニは住み着いています。
顔ダニはいることが当たり前なので、顔ダニがいきなりニキビ原因になることはありません。
むしろ余分な皮脂を食べてくれていバランスを保っています。
ただし、場合によっては顔ダニがニキビの原因になることもあります。
顔にダニがいるということは、顔の上でフンをしたり脱皮したり死んだりします。
顔ダニが生活するだけで顔が不衛生になったり、毛穴に死骸や脱皮した後の皮が詰まりニキビの原因になります。
毎日の洗顔は目に見える汚れだけでなく、こうしたものを落とすためにも大切なことです。
また、ダニにアレルギー反応を起こすこともあります。
繰り返すニキビ、大量にできるニキビ、かゆみを伴うニキビ、これらはアレルギー反応によるものの可能性もあります。
かゆみに耐えかねてかいてしまうと皮膚をキズつけバリア機能が落ち、それが原因でさらにニキビができることもあります。
顔ダニが増える原因とニキビの関係
皮脂の過剰分泌により顔ダニが増える
顔ダニが存在していることよりも、顔ダニが異常に増えることを気をつけましょう。
顔ダニは皮脂をエサにするので皮脂の過剰分泌は顔ダニにとっては絶好の環境になります。
洗顔で顔ダニを落とそうにも、毛穴の奥に隠れていますのでなかなか手強い相手です。
皮脂が過剰に分泌される原因として、
・食事に糖質・脂質が多い
・洗顔後に保湿していない
・洗顔時にゴシゴシ擦りすぎ
この3つが考えられます。
食事の内容が糖質や脂質が多いとエネルギーとして消費しきれずに脂肪として蓄積する上、皮脂の過剰分泌につながります。
皮脂の分泌を抑えるためには、食事のバランスが大切です。
ご飯の大盛りや肉類中心だと、糖質と脂質が過剰になってしまいます。
ご飯はお茶碗一杯、牛肉や豚肉よりも魚の方が良質な脂質を摂取することができます。
肉類は肌を作るタンパク質の摂取になりますので重要です。
あとは野菜、海藻類、きのこ類などを多く摂取するように心がけましょう。
自分は皮脂で顔がベタつきやすいから保湿しないというのは間違いです。
保湿をしないことにより、肌の乾燥を防ごうと皮脂が過剰に分泌されてしまいます。
皮脂の分泌が活発な人ほど洗顔後に化粧水で保湿が必要です。
また、汚れを落とそうと洗顔時に肌をゴシゴシこするのは間違いです。
皮脂を落としすぎるのも皮脂の過剰分泌につながります。
また、一日に頻繁に顔を洗うのも分泌された皮脂をその都度落としてしまうので皮脂が過剰に分泌されてしまいます。
顔の皮膚はデリケートなので、ゴシゴシ擦ることによりキズをつけてしまいニキビができやすくなります。
洗顔はより泡立ちが良いものを選びましょう。
寝具などが汚れている
枕やパジャマ、シーツなどが汚れていると、せっかくお風呂に入ってキレイにしていてもすぐに肌は汚れてしまいます。
人は寝ている間に、コップ1杯分の汗をかいています。
皮脂も分泌されるので、目に見えなくても寝具の汚れは蓄積していきます。
不衛生な環境であるためにダニにとっては居心地の良い環境となり爆発的に繁殖してしまいます。
本当は毎日替えるのが理想ですが、現実的ではないので寝具は休みのたびなどこまめに洗いましょう。
免疫力が低下している
免疫力が低下すると、体の調子が落ちてしまいます。
肌も同様で、免疫力が落ちてしまうと顔ダニの活動に肌が刺激され敏感に反応してしまうこともあります。
睡眠がとれていなかったり、腸内環境が悪いと免疫力は落ちてしまいます。
免疫力を保つためには体温を上げ、規則正しい生活が一番です。
化粧が落ちきっていない
女性の場合は、毎日の化粧が原因になることがあります。
化粧が落としきれていないためニキビダニが原因のニキビができることがあります。
通常のニキビだと思って薬を処方してもらっていた方が、一向に良くならずニキビダニが原因であったということもあります。
疲れて化粧したまま寝てしまったということがないように毎日の化粧落としはしっかりと行いましょう。
肌の皮脂バランスを整えるスキンケア
顔ダニを殺してしまうことを考えるよりも、正しい基本的なスキンケアを行うことを意識しましょう。
そしてニキビ予防にはニキビ専用のスキンケアがおすすめです。
スキンケアが原因でニキビができやすくなるのは、肌に刺激を与えていることやゴシゴシ擦りすぎていることが原因です。
肌に刺激を与えない、ゴシゴシこする必要のないスキンケアが理想です。
私がニキビ予防のために使っているスキンケアは、『ノンエー』という洗顔石鹸です。
敏感肌でも使える刺激の少ない石鹸で、泡立ちも洗顔用のスキンケアではトップクラスです。
成分がやさしく、肌をゴシゴシこする必要がなく皮脂汚れをキレイに落とせます。
さらに、『ヒアルロン酸』や『リピジュア』、『ローヤルゼリー』などの保湿成分が洗顔直後からの乾燥から肌を守ってくれます。
保湿成分配合なので、皮脂の過剰な分泌も抑えられて顔ダニの異常繁殖対策にもなります。
ニキビ予防にはニキビ専用のスキンケアをぜひ使ってくださいね。
まとめ
顔ダニとニキビの関係を紹介しました。
冒頭でも言いましたが、顔ダニは誰の肌にも必ず住み着いているので顔ダニがいる=悪いこと、ニキビができることではありません。
人の皮膚は、こうしたダニや細菌類などの生物がバランスをとって存在しています。
この生物をむやみに殺してしまうことを意識するよりも、正しい生活習慣やスキンケアでバランスを保つことのほうが望ましいです。