ニキビの体質は遺伝する？ニキビの対処法

ニキビの体質は遺伝する？

・人よりニキビができやすい

・スキンケアにも気をつけているけどニキビができる

・スキンケアを熱心にしていない人の方が肌が綺麗だ

ニキビは遺伝するということを聞いたり、インターネット上で見たりしますが果たしてニキビは遺伝するのでしょうか？

ニキビ自体が遺伝するかということは研究結果が出ていません。
遺伝するという場合は遺伝病に分類されますが、ニキビ自体は遺伝病とは考えられていないからです。

そもそもニキビは思春期以降ならほぼすべての方が体験しているものです。
しかしニキビができやすい体質は遺伝に関係があります。

ニキビができやすい体質とは

ニキビは皮膚の病気『尋常性痤瘡：じんじょうせいざそう』と呼ばれるものです。

ニキビができた場合は、皮膚科を受診してもいい疾患なのです。
しかし、ニキビ自体は命に関わったり、日常生活が送れないことはないので自己流のケアをしてしまいがちなのです。

ニキビの無い健康な肌は、皮脂腺から分泌された皮脂で肌表面がコーティングされている状態です。
この皮脂が皮脂膜として、肌の乾燥を防ぎ外部からの刺激をバリアする機能を持っています。

一方、ニキビのできる肌、できやすい体質には特徴があります。

皮脂腺の数や活動レベル、代謝に関わる部分は両親からの遺伝によるものが大きいです。

古い角質が肌に残っていると毛穴が塞がったり詰まってしまいます。
洗顔時に、ポツポツした感触やゴワゴワした感触があれば毛穴が詰まっている兆候です。

この初期の状態を『コメド』といいます。

毛穴が塞がってしまうとその中でニキビの原因菌のアクネ菌が皮脂を餌にして増殖します。
アクネ菌自体は健康な肌にも存在していますが、詰まった毛穴の中で過剰に増殖したアクネ菌は炎症を起こします。

炎症したニキビは赤く腫れて見た目にもわかるようになります。
この中期の状態を『紅色丘疹：こうしょくきゅうしん』や、膿が溜まって『膿疱：のうほう』となります。

さらに処置をしなかった場合には、症状が進行し皮膚の下に膿の袋『膿腫：のうしゅ』ができ、硬く盛り上がった『硬結：こうけつ』の状態になります。
ここまでいくとニキビが完治しても皮膚組織が破壊されているのでニキビ跡になってしまいます。

体質の遺伝よりも生活習慣

ニキビができるのは遺伝だからと思い込んでいると実はそうでは無い場合があります。

両親がニキビがないのなら、生活習慣が原因かもしれませんし、両親にニキビがあって同じような生活習慣を送っている場合はニキビの体質の遺伝というよりも生活習慣の遺伝の可能性があります。

ニキビのできやすい体質はどうしようもありませんが、ニキビができにくい生活習慣を送ることは可能です。

ニキビができやすい方は日頃の生活習慣を見直しことでニキビの数を減らすことができます。

自分はニキビができやすい体質だから仕方ないと諦める前にまずはニキビのできにくい生活習慣を始めてみましょう。

ニキビができやすい体質と遺伝のまとめ

人によってはスキンケアに気を使っていなくてもニキビができにくい人がいることは事実です。

それは、皮脂腺の活動やターンオーバーが乱れることが少ないためニキビができにくいといえます。

ニキビができやすくても、スキンケアをおろそかにしないことと、生活習慣を見直すことでニキビができにくい人と同じような肌を手に入れることができます。

また、一度ターンオーバーが乱れた場合は綺麗な肌を取り戻すためには時間がかかります。

ターンオーバー1サイクルが28日周期といわれているので、スキンケアや生活習慣を改善したとしてもその倍の56日間は正常にするための期間と思ってください。

ターンオーバーが正常ならばニキビ自体がほとんどできませんが0ではありません。

ニキビができた時にいじったりせず、自然に治りそうなら無理に触らないようにし酷くなりそうなら皮膚科を早めに受診しましょう。

ニキビを初期の段階で治すことができれば、ニキビ跡にはほぼならないと思っていただいて大丈夫です。