赤ちゃんに使うアイテムとして、ベビーパウダーがあります。
最近では赤ちゃんに使うこともめっきり減ってきているようですが。
本来の用途は、赤ちゃんはよく汗などによるムレで肌荒れが起きてしまうのをベビーパウダーでサラサラにして摩擦を軽減するものです。
ベビーパウダーはベビーとありますが赤ちゃんだけでなく、大人も使うことができるため中にはニキビ予防に使う人もいます。
ベビーパウダーは正しく使いましょう。
ベビーパウダーはニキビ予防に効果ある?
最初に結論から言うと、ベビーパウダーの使用がニキビ予防に効果があるかと言われればありません。
ベビーパウダーの成分は、天然の鉱物である滑石(タルク)とコーンスターチなどのデンプンです。
このタルクなどが皮膚の表面の水分を毛細管現象によって吸い上げてタルクによりサラサラにしてくれます。
余分な水分を取り除き、摩擦を軽減し皮膚のただれを防止してくれます。
しかし、ベビーパウダータルクやデンプンにニキビを防ぐ効果はありません。
使用用途もまったく違い、ただベビーパウダーを肌にのせただけではサラサラにはなりますが使用量によっては余計に毛穴を詰まらせニキビの原因となることがあります。
ニキビは毛穴が詰まり、その中でニキビの原因菌であるアクネ菌が増殖することにより起きる皮膚の疾患です。
例えば、皮脂の分泌が活発な人がベビーパウダーを使えば、一時的にサラサラになります。
しかし、それは皮脂の分泌が活発なことに対する根本的な対策にはなっておらずベビーパウダーを使うことでむしろ悪化します。
皮脂の分泌が活発ということは、もともと皮脂腺が活発であることのほかに食事が脂っこい、スキンケア後に保湿をしていないなどが原因です。
もともと皮脂腺が活発な人は、食事やスキンケア後の保湿で皮脂の分泌をコントロールすることが必要でベビーパウダーに頼るのは間違いです。
ベビーパウダーも毛穴に詰まることがあります。
ただし、毛穴に詰まるかどうかは毛穴の開き具合など個人差があるので一概にすべての人の毛穴に詰まるわけではありません。
ベビーパウダー自体は、ファンデーションなどの化粧品などにも含まれているので安全性は高いものです。
一部アメリカのジョンソン・エンド・ジョンソン社のベビーパウダーがアメリカとカナダでアスベストが混入していたとして裁判になっている例もあります。
日本でも同じように昭和時代にアスベスト混入が疑われた時代がありましたが、厚生労働省よりアスベストが検出されないようにと通達があり各メーカーはロット毎に検査しています。
ベビーパウダーを洗顔に混ぜる、ベビーパウダー洗顔というものもあります。
やり方は簡単で、いつもの洗顔にベビーパウダーを小さじ1杯程度混ぜて一緒に泡だてて洗顔します。
粒子の細かいベビーパウダーがマイルドスクラブのような効果を生み、タルクの肌を滑らかにする作用と相まって洗顔後がツルツルの感触になります。
ただし、これもニキビ予防という点では根拠がないため、自己責任で行う必要あります。
また、ベビーパウダー洗顔は毎日行わず、週に1回など回数を決めて行いましょう。
怪しい情報に惑わされると危険なことも!
ベビーパウダーは使い勝手が良いからと乱用することなく、使用上の注意はよく確認しましょう。
ベビーパウダーの注意欄にはよく、『吸い込むと呼吸障害を引き起こすことがあります』と書かれています。
粒子が細かいので、大量に吸い込むと呼吸に影響がでることがあります。
顔に使う場合は吸い込まないように注意して取り扱ってください。
ベビーパウダーは粉末タイプと固形タイプがあり、主流は粉末タイプです。
粉末タイプは素材そのまま、固形タイプは粉末タイプをギュッと固めるために油性成分などが含まれています。
粉末タイプが使いづらい場合は固形タイプを使用してみてください。
ニキビが発生するのには理由があります。
目新しいニキビ予防の方法などは一見、新鮮でいかにも効果がありそうですが十分に調べ、納得して行う必要があります。
基本的なニキビ予防は、質の良い睡眠、バランスの取れた食事、適度な運動、正しいスキンケアです。
この4つのバランスが取れていないと、他のニキビ予防の方法があったとしても効果は期待できません。
目新しい情報に飛びつく前に、しっかりとこの4つは守ってニキビ予防に努めましょう。
ニキビ予防には正しいスキンケア
ニキビ予防には日々の積み重ねしかありません。
そしてニキビ予防のためのスキンケアにはニキビ専用のものを使うことをおすすめします。
長年、ニキビに悩んだ私が今愛用しているのがニキビ専用洗顔石鹸『ノンエー』という洗顔石鹸です。
なぜノンエーを使用しているのかというと、ノンエーはニキビ予防のために研究・開発された石鹸であるためニキビ予防に特化しています。
具体的には、赤ちゃんでも使えるほどやさしい成分でできています。
ニキビができる前、ニキビができてもデリケートな肌をやさしく洗うことができます。
しかも、泡立ちがモチモチで弾力があるため毛穴の汚れもすっきりと落とすことができます。
洗い上がりは、『ヒアルロン酸』、『リピジュア』、『ローヤルゼリー』といった保湿成分が肌をしっとりと乾燥から守ります。
市販品で多くあるような爽快感とは違いますが、ニキビ予防のためにしっかりと汚れを落とし保湿をしてくれます。
今使っている洗顔料でニキビ予防ができていない人はぜひ一度使ってみてくださいね。
まとめ
ベビーパウダーはニキビ予防に効果があるのかと言う情報の真偽を紹介しました。
かつての私もそうですが、ニキビに悩む人はいろんな情報に惑わされて、安易に飛びついてしまうことがあります。
場合によってはその行為で、新たなニキビができたり悪化したりすることもあるので情報には十分に注意してくださいね。
ベビーパウダー自体は、古くから使用されてきたものなので目的にあっていればとても使い勝手の良いものです。
使用目的を超えて使用することがないように正しく使いましょう。