髪の毛に隠れて知らず知らずのうちにできている頭皮ニキビ。
くしやブラシで髪をとかした時に引っかかって痛い、時にはかゆくて我慢できない厄介なニキビです。
頭皮ニキビはなぜできるのか? 顔にできるニキビとの違いはあるのか?
痛い、かゆい頭皮ニキビを改善して健康な頭皮を作っていきましょう!
目次
頭皮ニキビができる原因と対策
頭皮はアクネ菌にとって最高の環境
頭皮になぜニキビができるのかというと、頭皮には毛穴が多く存在し皮脂腺の数も多いのです。
毛穴一つ一つも大きく、毛穴には皮脂腺もつながっているので皮脂の分泌が多くなります。
しかも顔とは違い、頭皮は髪の毛で覆われているので不衛生になりやすく蒸れやすくもなります。
ニキビの原因菌であるアクネ菌が皮脂をエサに増殖するには最高の環境が頭皮には整っています。
シャンプーやリンスのすすぎ残しがありませんか?
シャンプーやリンスのすすぎ残しも皮脂と同様に、ニキビの原因菌・アクネ菌などのエサとなりニキビの原因になります。
汚れを落としたり、毛髪ケアをしてキレイにするために使っていると思いますが、すすぎ残しは逆に頭皮トラブルを引き起こします。
まずは、すすぎは十分すぎるほど行いましょう。
すすぎの際に、熱すぎない40℃くらいのお湯ですすぐと必要な皮脂まで落とさないので効果的です。
シャンプーもたくさんの種類が売られていますが、
肌トラブルの原因にはシャンプーがあなたの頭皮にあっていない可能性もあります。
例えば、市販の安いシャンプーは石油系の合成界面活性剤が中に入っていてこれが洗浄成分です。
しかし、洗浄力が強すぎて必要な皮脂までごっそり落としてしまいます。
肌が弱い方は多少値段が高く、洗浄力が落ちますが植物由来の成分で作られたシャンプーを選ぶと頭皮トラブルがおさまることがあります。
頭を洗う時にツメをたてていませんか?
髪を洗う時にツメをたてて洗っていませんか?
頭皮に限らず皮膚はとてもデリケートで弱いのでツメをたてて洗うと傷まみれになります。
洗っている時その時は気持ちがいいかもしれませんが、傷ついた頭皮がかゆみを誘発します。
そのためまたツメをたてて洗うという悪循環ができてしまいます。
頭皮を洗う時は指の腹で洗い、マッサージも一緒に行うことにより頭皮の血流が良くなり頭皮の調子も良くなります。
ツメが頭皮に当たるのを防ぐために、ツメは指からはみ出ないように整えましょう。
今までツメをたてて洗っていた方にとっては最初は物足りないと感じるかもしれませんが、これが本来正しいシャンプーのやり方です。
シャンプーは汚れを落とすものなので頭皮についても問題ありません。
リンスやコンディショナーは髪をコーティングするものですから、頭皮につかないようにつけることも併せて気をつけてみてください。
ドライヤーを使わずにそのまま自然乾燥していませんか?
ドライヤーは髪が長い女性が使うものと思っている男性の方!
それは違います!!
お風呂上がりなど髪が濡れた時は男性でも女性でもドライヤーで乾かすことが必要です。
髪が濡れている時は、湿度が高いということですから雑菌が繁殖しやすくなります。
男性の場合は女性よりも髪が短いと思いますのでドライヤーを使う時間も短くて済むと思います。
髪が長くドライヤーの時間が長くかかる場合は、
『タオルドライ=タオルでしっかりと水気を取ってあげてから』ドライヤーをすると時間を短く、髪にも負担が少ないです。
ドライヤーをあまり使ったことがない方はドライヤー使用時の注意点に気をつけてください。
・髪の根元から乾かす
・ブラシやくしで髪の方向を整えてブローする
⇨髪の方向がバラバラだとドライヤーの風の通り道がないので方向を整え、風の通り道を作る
髪をしっかりと乾かす習慣を身につけましょう。
同じ寝具をずっと使っていませんか?
枕カバーやシーツなどを替えずに同じものを洗わずにずっと使っていませんか?
人は毎日就寝時にコップ1杯程度の汗を自然とかいています。
汗だけではありません。 フケや垢、ダニ、ノミとそのフンに死骸により日に日に汚れていっています。
毎日替えるのは大変で現実的ではありません。
週末の休みのたびに変えていくと汚れの蓄積をリセットできるので、同じ枕カバーやシーツをずっと使っていくことはやめましょう。
洗濯できない、マットレス、布団は布団専用のノズルをつけた掃除機を使ったり、除菌スプレーなどを使い雑菌を減らしましょう。
ターンオーバーが乱れていませんか?
皮膚には角質と呼ばれる、肌の一番外側で肌を守っている層があります。
角質層と呼ばれるものですが、約28日周期で剥がれ落ちて新しい角質と入れ替わります。
これをターンオーバーというのですが、このターンオーバーが様々な原因でうまくいかなくなることがあります。
そうすると、古い角質が肌に残ったままとなって毛穴を詰まらせニキビなどの肌トラブルの原因になってしまいます。
ニキビと角質についてはこちらに詳しくまとめています、ターンオーバーもより詳しく知りたい方はこちら
紫外線を受けていませんか?
頭皮は最も紫外線を受けやすいのでダメージもあります。
顔や腕などと比べて意外と対策を忘れがちになります。
男性の場合は女性より髪の量が少ない場合が多く頭皮にかかる紫外線がより多いといえます。
紫外線によって頭皮が乾燥したり、細胞が壊れたりするので紫外線対策も忘れずに行ってください。
頭皮にUVクリームを塗るのはベタベタして大変だと思いますので、帽子をかぶるなどしてみてください。
ただし帽子は長時間かぶるのは頭が蒸れて不衛生になるというデメリットもあります。
屋内に入った時は帽子を取るなど、かぶっている時間を短くしましょう。
また、帽子には汗や皮脂が付着しています。
洗えるなら洗って清潔な状態を保ちましょう。
睡眠不足になっていませんか?
睡眠不足はホルモンバランスを崩します。
ホルモンバランスが崩れると皮脂が余計に分泌されてしまいます。
すると毛穴が詰まりやすくなり頭皮ニキビの原因になります。
頭皮ニキビだけでなく、集中力の低下や判断力が鈍くなったり様々な影響が出てしまいます。
睡眠とニキビの関係はこちらにもまとめています。
まとめ
基本的には頭皮にできるニキビと顔にできるニキビに違いはありません。
ただし、ニキビができるまでの過程に違いがあります。
頭皮ニキビには顔ニキビにはないシャンプー時にツメをたてたり、ドライヤーを使わなかったことによる蒸れなどがあります。
日々のシャンプーのやり方やすすぎ、ドライヤーの使用や寝具の交換など改善していくことは多いですが、
一つ一つは習慣化してしまえばそこまで大変ではありません。
一度頭皮ニキビができるとなかなか治りにくいのでまずはできないようにすることが一番です。